地元ライター記事

2023.12.01

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白山平泉寺とは?アクセスや見どころ、御朱印など解説します!

白山信仰の越前側の拠点。苔でも有名な福井県勝山市にある「白山平泉寺」を巡りました!

こんにちは!福井県大野市の地元ライター、安井です^^普段はインスタグラム「おおのそだち」で、福井県大野市の親子で楽しめる情報や、体験レポート等を発信しています。

今回は、大野市のお隣、勝山市に足を延ばして「白山平泉寺」へ♪ガイドさんをお願いして、70分のガイドツアーを体験してきました^^

白山平泉寺とは

白山平泉寺は、養老元年(717年)に越前の僧である泰澄(たいちょう)大師によって開かれた、白山信仰の越前側の拠点。白山を開山するにあたり、この地から白山山頂を目指したと言われています。泰澄大師が山頂を目指す途中で見つけた池のほとりで祈っていると、白山の女神が現れたと伝わり、この池が平泉寺の始まりの場所とされています^^

平安後期には天台宗比叡山延暦寺の末寺として発展し、最盛期には、48社36堂と、6,000の坊院(お坊さんの住居)が建ち並び、8,000人もの僧兵を擁する巨大な宗教都市として栄えました!しかし天正2年(1574年)、一向一揆の焼き討ちにより全山を焼失します・・・。後に一部再興されましたが、境内は元の1割ほどにすぎず、多くは山林や田畑に埋もれてしまいました。神仏習合の寺だった白山平泉寺は、明治時代に神社へと姿を変え、現在その中心部が平泉寺白山神社となっています。

平成元年(1989年)に発掘調査が始まると、大規模に施工された石垣や石畳道、坊院跡が発見され、「中世の一大宗教都市」としての姿が広く知られるようになりました!

また、平泉寺白山神社境内は一面に緑の美しい苔で覆われ、「苔宮」とも呼ばれています。まるで緑の絨毯のような景色を見に、遠方から訪れる人も多いんですよ^^

白山平泉寺の拝観料やアクセス情報

白山平泉寺の基本情報はこちらです。

白山平泉寺
住所〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺56
電話番号問い合わせは、白山平泉寺観光振興拠点「と之蔵案内所」へ。
0779-88−0033
(AM9:00~PM5:00)
営業時間境内見学自由
定休日無休
駐車場第1駐車場 大型4台、普通18台
第2駐車場 普通32台
そば処まつや前駐車場 普通18台
アクセス【車】
北陸自動車道・中部縦貫自動車道 勝山ICから約15分/大野ICから約10分
【電車】
JR福井駅下車~えちぜん鉄道勝山永平寺線「勝山」行き乗車(約52分)~勝山駅下車
タクシーで約10分、または大福交通バス平泉寺・猪野瀬便乗車(約15分)~バス停「平泉寺神社前」下車
拝観料無料
ただし、国名勝「旧玄成院庭園」は拝観料50円
ガイド料2,000円
・ガイドコース・ガイドに要する時間などは、ご相談に応じます。
・ガイドのお申し込みは、7日前までにHP申込フォームから申し込みください。
ガイド実施期間ガイドの期間は、積雪時期(12月~3月)を除きます。
秋季につきましては、暗くなる時間の関係上、夕方のご案内は控えさせていただきます。
公式サイトhttps://heisenji.jp/

白山平泉寺の見どころ

今回は、ガイドの方をお願いして、70分のガイドツアーを体験してきました!(ガイドのご利用については、こちらのページをご覧ください)ガイドの方と合流をして、さっそく出発♪最初の見どころは、平泉寺を開いた泰澄大師の供養塔がある、泰澄大師廟。

石段の途中にある、一つ大きい石に注目です!何だかちょっと面白いへこみ方をしていますよね?

これは何と、あの弁慶の足跡と言われているんです!『義経記』によると、源義経と弁慶は東北に逃れる際に平泉寺に立ち寄りました。弁慶は白山平泉寺の鐘をつき、音が鳴りやむまでに鳴鹿(永平寺町)まで走ったという言い伝えから、この足跡を踏むと走るのが速くなると言われています。

恐れ多くもそっと乗ってみました笑。少し足が速くなったかも!?「弁慶の足跡」は特に標識や案内がないので、ガイドさんに教えていただかなければ気付かないスポットでした。皆さんもぜひ立ち寄ってみてくださいね♪

泰澄大師廟を後にして、一の鳥居前の精進坂へ。昔はこの坂より上には魚類の持ち込みが禁止されていたそうです。令和7年の三十三式年祭(御開帳)のため、鳥居は改修中とのこと。

一の鳥居をくぐってすぐ左手に、白山神社の社務所があります。御朱印も社務所でいただくことができます。社務所前に越前和紙に書かれた御朱印が置かれています。初穂料は200円。

社務所の右手から、国名勝 「旧玄成院庭園」に入ることができます。拝観料は50円です。この庭園は、北陸最古の枯山水と言われているそうです!庭園について詳しくはこちらのHPに書かれてあります。

石と苔の調和が何とも言えない神聖な雰囲気でした。社務所に人がいらっしゃる場合は、声をかけると説明用のアナウンスを流してくださいますよ^^

社務所を出て更に参道を進みます。ガイドの方が「この白い印、分かりますか?」と言うので見てみると・・・確かに足元に言われてみないと気付かないくらいの白い印が!実はこの印、以前女優の吉永小百合さんがCMの撮影で訪れた際に立たれていた場所なんだそうです!

というわけで、私も同じ場所で撮ってみました(笑)!確かにいいアングルです!見つけるのがちょっと難しいですが、皆さんもぜひここに立って撮影してみてくださいね♪

続いて、泰澄大師を白山へと導いた女神が現れたと伝わる御手洗池(みたらしいけ)へ。この池は昔、平清水(ひらしみず)と呼ばれ、平泉寺の名前の由来となりました。

深緑にも見える水の色がとても神秘的な場所です。池の中央には女神が立たれたと言われる影向石(ようごういわ)があります。

驚きなのが、御手洗池は現在も沸き水だということ!御手洗池すぐ横の、石で長方形に組まれた場所から水が湧き出ています。

御手洗池の前には、泰澄大師が自らお手植えされたと言われる御神木があります。

幹が途中から3つに分かれ、白山三山(御前峰・大汝峰・別山)とそれぞれの神を象徴していると言われています。

更に進んで、二の鳥居へ。ちょっと見慣れない形をしていますよね。両部鳥居と呼ばれるもので、神仏習合のなごりをとどめています。中央の額には「白山三所大権現」と書かれており、鳥居の中央に屋根がついているのはこの額を護るためなんだそう。

二の鳥居を過ぎると、一段と苔が美しい場所が現れます!まさに、緑の絨毯!木々の間から光が差して、とても幻想的な雰囲気でした・・・。

白山平泉寺では、様々な種類の苔を見ることができます^^こちらの別名イタチのシッポと呼ばれる苔はヒノキゴケ。ふさふさしていて可愛いですね♪

このエリア一帯は「かおり風景100選」にも選ばれています。いつまでも見ていたくなる美しさでした^^

奥に進むと拝殿があります。正面の額には「中宮平泉寺」と書かれてあります。一向一揆で全焼する前は、拝殿は三十三間拝殿と呼ばれ、幅が70~80mの大きい建物だったと言われています。

拝殿の中には十数面の絵馬があり、福井藩主松平家の奉納品が多く、ほとんどが勝山市の文化財に指定されています。その中でも最も古い絵馬は慶長3年(1598年)とのこと。ガイドさんが写真を見せてくださいました^^絵馬といっても、とっても大きい絵馬なんですね!

拝殿から本社へ向かう途中にある、大石垣にも注目です!高さは約3m、全長110m以上という圧巻の大迫力!有力僧が勢力を誇示するため巨岩を運ばせたと言われています。

こちらが本社。外観は白木造りですが、内部は美しく彩られているそう。本社の御開帳は33年に一度で、次の御開帳は2025年(令和7年)5月です。

本社の正面上には、龍の彫刻が!また、横側、裏側にも彫刻があります。誰が作ったのかは分かっていないそうですが、とても精巧で見ごたえがあるので、ぜひぐるっと回って見てみてくださいね!

本社を中心に、右に別山社、左に越南知社があります。これは白山を構成している3つの山とそれぞれの神々を現わしているそう。写真は別山社ですが、よく見るとこれは・・・福井藩主松平家の葵の御紋!現在の建物の多くは、福井藩主松平家によって建てられています。実は、二の鳥居や本社の正面にも葵の御紋があるので、探してみてくださいね^^

70分のガイドツアーはここで折り返し。次回はぜひ、発掘調査が行われている坊院跡南谷にも行ってみたいです♪改めて白山平泉寺の広さを感じる1日となりました。

ガイドさんにも大変お世話になりました^^見どころ満載の白山平泉寺!自分だけでは気付けないことばかりでしたので、ぜひガイドツアーオススメです♪

白山平泉寺歴史探遊館まほろば

「まほろば」は、白山平泉寺の総合案内施設です。私は時間の都合上、ガイドツアーの後にまほろばを訪れたのですが、できれば最初にまほろばを見学するのがオススメ!!白山平泉寺の歴史や自然、発掘調査の状況を映像やタッチパネルで分かりやすく知ることができるので、知識も深まりますよ^^

このタッチパネルの展示がとっても分かりやすかったです。白山平泉寺ってこんなに広いんだ~!と改めてびっくり!

実際の発掘調査で出土した遺物なども展示されています。今回のガイドツアーでは発掘現場の方までは行けなかったので、実際に見ることができて感動でした!当時は白山平泉寺でこんな暮らしをしていたのかなぁ・・・と想像も膨らみます^^

白山平泉寺の散策マップや関連パンフレットも。また、海外の方向けに英語のコーナーもありましたよ^^

熊鈴の無料貸出も行っています。熊が出没する季節は、まほろばで熊鈴を借りるのがオススメです!

白山平泉寺歴史探遊館まほろば
住所〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺66-2-12
電話番号0779-87-6001
営業時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場白山平泉寺と同様
アクセス白山平泉寺と同様
入館料無料
公式サイトhttps://www.city.katsuyama.fukui.jp/heisenji/mahoroba/

周辺のお店

白山平泉寺に行ったらぜひ寄っていただきたいお店を2つご紹介します^^

お休み処・白山亭

この日のランチは、白山平泉寺の参道にある「お休み処・白山亭」さんへ♪

こちらの建物は昔からあるそうですが、お店自体は2023年9月にリニューアルしたとのことです。

窓際の景色のいい席に座らせていただきました。とっても落ち着く雰囲気です^^

やっぱり福井といえばおろし蕎麦!ということで、白山亭おろし蕎麦セットをいただきました。カフェメニューもあるので、散策の休憩に寄るのもよさそうですね♪

大根おろしの辛味がお蕎麦に合って、さっぱりいただけました^^セットのドリンクは、勝山の赤紫蘇を使った自家製赤紫蘇ジュースを選びました。たくさん歩いた後だったので、体にしみわたる美味しさでした♪

白山亭さんの横は、春になるとハーブガーデンになるそうです♪また春にも行ってみたくなりました^^

お休み処・白山亭
住所〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺65-1
電話番号0779-87-0307
営業時間10:00~16:00(時間外営業あり)
定休日毎週水曜日(臨時営業あり)
駐車場勝山市営駐車場あり
アクセス白山平泉寺と同様
公式サイトhttps://hakusan-tei.com/
インスタグラムはこちら

平泉寺のソフトクリーム屋さん

甘いものが食べたくなったら、ぜひこちらにも♪市営第1駐車場の横にあるソフトクリームのお店、その名も「平泉寺のソフトクリーム屋さん」です。

オススメは、自家製豆乳ソフトクリーム!コクがあるのにあっさりしていて、とっても美味しかったです♪観光ツアーでいらしていた方々も、皆さんこちらを注文していましたよ^^

お聞きしたころ、機械の攪拌ではなく一鍋一鍋、丁寧に煮ながら仕込んでいるとのこと!プリンやあずきなども手作りなんだそうです。

お店の周りは植物がたくさん!木のブランコもあってメルヘンな雰囲気♪きっと春にはお花がたくさん咲いて更に綺麗だと思いますよ^^

平泉寺のソフトクリーム屋さん
住所〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺67-20-2
電話番号0779-88-0255
営業時間10:00~17:30
定休日3月中旬~12月上旬の営業期間中無休
駐車場勝山市営駐車場あり
アクセス白山平泉寺と同様

記事のまとめ

今回の記事では、1300年を超える歴史と美しい苔の光景を堪能できる、白山平泉寺をご紹介しました♪

ちなみに!ガイドの方から教えていただいたのですが、白山平泉寺に車で行かれる際は、旧参道を通るのがオススメです^^少し細い道ですが一方通行なので安心です。車道脇には旧参道の面影が残る石畳もあり、雰囲気がとてもいいですよ~!ぜひ訪れてみてくださいね^^

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