地元ライター記事

2025.02.27

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郡上八幡で食品サンプル作りを体験!

食品サンプルとは、レストランの店頭などに並ぶ、本物そっくりの料理模型のことです。郡上八幡(岐阜県)では、食品サンプルの製造が盛んで、食品サンプルのアイディアを生み出し、のちにサンプル王といわれた岩崎瀧三さんが、郡上八幡の出身だということをご存知でしたか?
こんにちは♪北陸学院大学の「白山ジオサークル」(Hakusan Geo)です!今回は、食品サンプル作り体験を取材しました!

食品サンプル発祥の地・郡上八幡の始まりの物語

周囲を深い緑の山々に囲まれ、古い町並みが残る「水の町」郡上八幡。7月中旬から9月上旬にかけて開催される、日本三大盆踊りの一つ「郡上おどり」でも有名ですね! 市街地の中心には、透明度の高い吉田川が流れています。

さかのぼること80年以上前、郡上八幡出身の岩崎瀧三さんは、ロウソクの溶けたロウが水たまりに落ち、梅の花のような形になったことに感動し、食品サンプル作りを大阪で事業化しました。

そんな歴史を持つ郡上には、食品サンプルの手作り体験ができる工房がいくつもあります♪ 今回は、その中でも「サンプルビレッジいわさき」と「さんぷる工房」をご紹介します!

サンプルビレッジいわさき

まずご紹介するのは、食品サンプルの生みの親・岩崎瀧三さんが創業した岩崎模型製造株式会社が運営する「サンプルビレッジいわさき」。

「どこまでが食品サンプル?!」と思わず目を疑うほど、本物そっくりの食品サンプルがずらりと並びます!

ショーケースには、天ぷらやうどんなど馴染みのある食品サンプルのほか、記念撮影にぴったりのパスタや巨大パフェもありました!

「ビュッフェイワサキ」では好きな食品サンプルを容器に詰め放題!

お土産にぴったりなマグネットやストラップもありました!さらに、郡上名物の鮎パイも販売されていました♪ 鮎エキスを練り込んだ焼き菓子で、サクッと軽い食感が特徴。甘さ控えめで食べやすく、とても美味しかったです!

実際に食品サンプル作りを体験!パフェやラーメン、寿司など、約10種類のメニューから選ぶことができます。難易度も「かんたん」「ふつう」「むずかしい」と分かれているので、自分に合ったものを選べるのが嬉しいポイント。体験時間はおよそ30分程度で、気軽に楽しめます♪

今回、一番人気の「天ぷら&レタス作り」にチャレンジ!(難易度は「むずかしい」…!) 天ぷらの具材は、れんこん、ピーマン、エビ、かぼちゃ、しいたけ、さつまいも、ナスの中から選べます。エプロンを借りられるので、小さなお子様でも安心して体験できますよ♪

サンプルビレッジいわさきでサンプル作り体験

こちらが材料のロウです。液状に溶かし、約70℃に温めています。(熱いので要注意!)

お湯はちょうどよい湯加減の約40℃。ロウがゆっくり固まる温度です。エビの天ぷらから作ってみました!衣を作るには、まず、液状のロウを20~30cmの高さからお湯の中に落とします。

広がった衣の中にエビのサンプルを入れて、丁寧に包んでいきます!

余分な衣を取り除き、最後に水でさっと冷やせば完成!上手に作るコツは、「素早く、思い切りよく!」だそうです。

次はレタス作りです!白色と緑色のロウを使います。まず、液状の白いロウをお玉ですくい、水面ぎりぎりで流しながら薄く伸ばします。長方形に伸ばしたら、それに沿うように、緑色の液状のロウをお玉で流し入れます。お手本を見せてくれる赤いエプロンのスタッフの方…さすが、キレイな仕上がりです! (自分のロウがちゃんとレタスになるのか、ちょっと心配…!)

手前の白い部分の端を持って、お湯の中で引き込んでいくと、レタスの葉脈が!お湯の中へ引きこむときは、両手を使って真下にするときれいに伸びます!けど、スタッフの方のレタスは長くて、きれいな長方形!すごい!

白い部分は「レタスの芯」。芯の部分から葉の先端に向けて、左右に転がすようにやさしく丸めます。最後にもう一枚、大きな緑色の葉っぱを作って、すっぽりとかぶせれば完成です!

温めた包丁でさっくりと切ると、レタスの完成!
スタッフの方が成功例と失敗例を見せながら、ていねいに説明&フォローしてくれるので安心です♪ 失敗してもロウは再利用できるので、やり直しOK!とってもエコですね!

サンプルビレッジ・いわさき 本店
住所〒501-4224 岐阜県郡上市八幡町城南町250
電話番号0575-65-3378(ご予約・お問い合わせ)※体験には事前予約が必要
営業時間10:00~16:00(体験は15:00まで)
定休日火曜日、10月:第1木曜日、2月:第1土曜日、年末年始:12/29~1/5
駐車場あり
公式HPhttps://iwasakimokei.com/

さんぷる工房:店舗紹介

次は、郡上八幡の中心地にある「さんぷる工房」へ!
築150年の風情ある町家を利用した落ち着いた店内には、お土産物の販売スペース、小学校の教室を再現した体験コーナー、そしてレトロアート館があります。ここは、レトロと食品サンプルのアートを融合した、日本で唯一の観光施設なのだそうです。

「さんぷる工房」では、こぼしたアイスや牛乳をモチーフにしたスマホスタンド作り体験など、ユニークなサンプル製作体験を楽しむことができます。作った品物はお土産にもぴったりです。「懐かしくてオシャレなアート」をテーマに、食品サンプルを見て、作って、買って、その魅力に存分にふれることができる場所です。

さんぷる工房でサンプル作り体験

ほとんどの体験は、制作から完成まで20分~30分程度で楽しめます。体験メニューは、「こぼした牛乳のスマホスタンド」「こぼしたアイスのスマホスタンド」・「スイーツタルトのメモスタンド」・「天ぷら3種とレタス」など、バリエーション豊かに揃っています。どれもユニークで面白い体験ができ、お土産にも最適です。

今回は「こぼした牛乳のスマホスタンド」を体験してみました!牛乳のカラーは「基本」・「コーヒー」・「いちご」の3色から選べます。こちらが本日の体験セット。まるで給食のようでワクワクしますね!作り方マニュアルは、本物の「家庭科」の教科書をモデルにして作られていて、最初にじっくりとマニュアルを読みます。大まかな流れとポイントを把握したら、いよいよスタートです!

牛乳瓶に2種類の液を入れ、マドラーでよく混ぜます。約30〜60秒混ぜると、液がほんのり温かくなります。この状態で、液がサラサラとしていることを確認したら、専用シートの上に牛乳瓶をそっと倒します。すると、牛乳瓶から液が流れ出してきます。

液が少し固まるまで、牛乳瓶をそっと押さえたままにします。液が乳白色に変わってきたら、固まってきた証拠です!次に、スマホ立ての支えになる「パンの耳」を、牛乳瓶の飲み口のそばに置きます。このまま5分程度待てば固まり完成です!

併設されている体験型アート施設「レトロアート館」も訪れました。1階には、乗って写真撮影ができる「ミゼット」の展示があります!懐かしのミゼットに乗って、思い出の1枚を撮ることができるスポットです。

お金を入れたらプレイもできる「スペースインベーダーゲーム」や、電話やカメラ、おもちゃ、ゲームなど、懐かしくてどこか落ち着く昭和レトロなアイテムが揃っています。2階には、記念撮影を楽しめる「ちゃぶ台返し」のコーナーも!昭和時代の雰囲気を存分に感じながら、遊び心満載の空間で楽しいひとときを過ごせます。

販売コーナーには、キーホルダー、マグネット、ネックレス、ヘアゴム、イヤリング、ペンスタンドなど、お土産にぴったりな食品サンプル商品が豊富に揃っています!ユニークで可愛いアイテムが揃っているので、旅行の思い出やプレゼントにも最適です。

レトロアート館オリジナルの牛乳瓶のキーホルダーは、なんとも可愛らしいデザインで、まさにお土産にぴったり!昭和レトロな雰囲気を感じながら、可愛さも楽しめる一品です。これを持って帰れば、郡上八幡の思い出がより一層色鮮やかになりますね。

さんぷる工房
住所〒501-4227 岐阜県郡上市八幡町橋本町956番地
電話番号0575-67-1870
営業時間10:00~17:00
定休日年末年始
駐車場なし
公式HPhttps://samplekobo.com/
予約サンプル作り体験はじゃらんとLINEで予約できます。
https://www.jalan.net/kankou/spt_21481cc3340151034/activity_plan/?screenId=OUW3701
https://page.line.me/378qkuvl?openQrModal=true

まとめ

郡上八幡の街並みは、ゆっくりとお散歩するのにぴったりです。観光の拠点となる「旧八幡町役場」には観光案内所があり、地域の特産品も販売されています。お腹が空いたら、ぜひ旧庁舎食堂で郡上の郷土料理「鶏ちゃん定食」を味わってみてください。
サンプル作り体験は、団体客にも対応しており、スタッフがしっかりサポートしてくれるので、初心者でも安心して楽しめます。大人から子どもまで楽しめる郡上八幡ならではのユニークな体験なので、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね!

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